【幸せな男、ペア】プライドが高すぎる男の運命は思わぬ方向へ…

Netflixヒューマンドラマ

『幸せな男、ペア』ネットフリックス映画。デンマークを工業先進国にしたいと意気込む若者ペアは、優秀だがプライドが高く、それが裏目に。ペアとペアを愛するヤコーベの運命を描いた大作。あらすじ、登場人物とネタバレ感想。

 

カモコです(^▽^)o

4月19日新着の、ネットフリックス映画『幸せな男、ペア』の紹介です。

コペンハーゲンを舞台に、野心家の青年ペアとペアを愛するヤコーベの運命を描いた2時間42分の大作です!

Netflixオリジナル作品のどれを見ようと迷っている時の参考に(^-^)

『幸せな男、ペア』作品情報

 

 

ジャンル:ドラマ
原題:Lykke-Per
英題:A Fortunate Man
監督:Bille August
時間:162分
製作国:デンマーク
アメリカ公開日:2018年8月30日
Netflix配信開始日:2019年4月19日

 

『幸せな男、ペア』あらすじ

画像引用:A Fortunate Man Trailer

 

19世紀のデンマーク。将来エンジニアとして活躍することを夢見る若者、ペアの高等工科大学への入学が認められた。

しかし、スィディーニュス教区牧師である父は、ペアが工学を学ぶことを快く思わず、別れ際まで厳しく接し、喧嘩別れとなってしまった。

 

大学のあるコペンハーゲンに到着したペアは、小さなアパートを借りて大学に通うが、教授の講義を無視して自分の発明に没頭する。

お金がなく、食べるものに困ったペアは、一晩だけ高級レストランの厨房で働かせてもらう。そして、そこで出会ったウエイトレスと付き合い始める。

 

ある日、ペアはカフェで食事をしている投資家のイーヴァン・セーロモンに声をかけ、自分が研究しているエネルギー生産方法について熱心に語るが、話を全部聞いてもらえなかった。

 

ペアは、自分のアイデアを実現させるためにはセーロモンの助力が必要だと恋人に話し、金を借りて先日のカフェに通い、セーロモンが来るのを待つことにする。

 

ある日、カフェに現れたセーロモンは、ペアの計画を詳しく聞きたいと乗り気な姿勢をみせた。

熱心に話し続けるペアに、セーロモンはぜひともその話を父に聞かせて欲しいと言う。

 

セーロモン家の夕食に招かれたペアは、セーロモンの姉ナニと再会し、もう一人の姉ヤコーベと出会う。

 

セーロモン一族と食事をしながら、自分の研究についての話を聞いてもらったペアは上機嫌で帰宅した。

 

後日、セーロモンの勧め通りビェアアグラウ技師大佐を訪ねたペアだったが、大佐はろくに話を聞かず、翌週また来るようにと言われる。

 

セーロモン家のパーティーに誘われたペアは、そこでもエネルギー開発について熱心に語るが、ヤコーベの婚約者のアイバートから実家のことで嫌味を言われる。

言葉に詰まるペアを助けたのはヤコーベだった。

最初はナニに関心を示していたペアだったが、それをきっかけにヤコーベの方に強く惹かれていく。

 

登場人物/キャスト

 

◆ペア・スィディーニュス(エスベン・スメド)

技術者を目指し、エネルギー生産方法を研究する若者。

◆イーヴァン・セーロモン(ベンヤミン・キター)

ペアの研究と発明に関心を持ち、彼を後押しする。

◆ヤコーベ(カトリーヌ・ローゼンタール)

イーヴァンの姉。婚約者がいる。

◆ナニ(ジュリー・クリスティアンセン)

イーヴァンの姉。ペアに気がある。

◆フィリップ・セーロモン(トミー・ケンター)

◆リア・セーロモン(タミ・ウスト)

◆アイバート(ラスムス・ビェリ)

ヤコーベの婚約者。

◆デルフト(オーレ・レムメケ)

イーヴァンやヤコーベの叔父。

◆スィディーニュス牧師(アンダース・ホーヴ)

ペアの父。厳格な牧師で、ペアが工学を学ぶことに不快感を示す。

◆イバハート・スィディーニュス(イェンス・アルヴィヌシュ)

ペアの兄。コペンハーゲンに住んでいる。

◆インガ

ペアの母親の葬儀を取り仕切った牧師の娘。

 

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『幸せな男、ペア』感想(ネタバレなし)

 

Netflix配信のデンマーク映画『幸せな男、ペア』。

この映画は、歴史ドラマ好きなら見逃せません!

 

19世紀のデンマークを舞台にした壮大なドラマで(フィクションです)、若き技術者ペアの情熱と野心とままならない運命を描きます。

 

3時間近くあるので、2日間に分けて視聴しました(^-^)

 

ペアを演じるエスベン・スメドがスラリとした美男子で思わず見惚れますよ~

誰かに似てると思ったら、トム・ホランドにちょっと似てる。トムくんが30代になったら、エスベン・スメドみたいになりそう(^-^)

 

物語はペアがコペンハーゲンの大学から入学許可を得たところから始まります。

 

しかし、敬虔な牧師であるペアの父は、工学を勉強して技術者になりたいと言うペアに冷たく嫌味を言い、厳しく接します。その頃は19世紀で、キリスト教がまだまだ科学を認めていなかったからです。

 

ペアの方も、子供の頃から厳しい父親に激しい反発心を抱いていて、結果、飛び出すように家を出てコペンハーゲンへ向かいます。

 

ペアはコペンハーゲンに出ると、自分の研究や発明を実現させるために投資家のセローモンに近づきます。

 

富豪のセローモン一族と親密な関係を築けたペアの将来は有望に見えましたが…運命はペアと彼に関わる人々を思いもよらぬ方向へ導くのです。

 

地味な映画ですが、人生と人の関わりについて考えさせられました。

ストーリー展開は、どちらかと言うと女性向きだと思います。

でも、男性も見ておいた方がいいかも。特に自信家の人は。ペアの失敗から学べることがあるかもです。

 

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『幸せな男、ペア』ネタバレ感想

 

以下、ネタバレあります。ラストにも触れています。

 

3時間近くある大作!ようやく見終わりました(^-^)

 

ルックスはペアの方がいいけど、イーヴァンがイイ男でした!

いつもペアの肩を持ってくれたイーヴァンは、最後までペアの味方をしてくれたんですね。ラスト近くになると登場せず残念。彼らの友情にもっと焦点を当てて欲しかったなあ。

 

さて、ペアに関わった女性は4人。

最初のウエイトレス(名前がわからない…)、イーヴァンの姉ナニとヤコーベ、そして結婚したインガ。

最初の3人との出会いと恋(ウエイトレスは利用されてただけですが)は納得でしたが、インガとの恋は???わかりにくかった。

 

お母さんの葬儀のあと、牧師の家で出会った娘さんですが。。なぜ急に彼女に興味を持ったのか。そして、ヤコーベと別れ、資金が尽きてフラフラになったペアの場面から、急に時間も飛んでインガと夫婦になり、子供までいました!(しかも3人!)

そうかと思えば、別れた(?)シーンは全く無し。

前半のペアとナニ&ヤコーベの恋と別れに比べてあっさり描かれました。ペアとインガの関りはもう少し丁寧に描いて欲しかったですね。。

 

なんといっても、一番かわいそうなのは、ヤコーベでした。

なんだかわからないままにペアにフラれ、お腹の赤ちゃんを堕すことになってしまいました。

 

画像引用:A Fortunate Man Trailer

 

頭のいいヤコーベのことですから、うすうす気がついていたでしょうけど。

 

この映画は、才能ある男のサクセスストーリーなのかと思ってたら全然違って、才能があるのにダメにしちゃった男の物語でした…(T_T)

 

ヤコーベとの恋も、せっかくバックアップしてくれたイーヴァンの期待も、イーヴァンたちの両親の援助も、何もかも上手く行かなかった。

 

ペアは自尊心が高すぎて、人に媚びることができません。現代社会でも組織の中で浮いちゃうタイプ。

 

ただ…あの技術者協会のビェアアグラウ技師大佐に媚びていても、計画が上手くいったとも思えないんですよね。

大人げない態度を取って、大佐を侮辱したのはペアが悪いけど、あの大佐、プロジェクトの進行途中で自分の考えを押し付けてきそうです。

 

自分は何もわからないのに、偉そうにみせたくて余計なことをする偉いさんにはいつの世も悩まされますよ…特にコネで偉くなった人にはね~

そこで我慢すれば出世するのかもしれませんけどね。

 

ペアがあんなに頑固なのも、プライドが高いのも、威圧的な父親が原因です。

 

ただ、お母さんの話(時計にまつわる昔話)から、ペアのお父さんはそれほどまでに嫌な人物ではなかったんじゃないかな、と思います。

 

自分の理想通りに育たなかった息子に、ついつい厳しく当たってしまったけど、息子に才能があることについては認めていたんじゃないでしょうか。宗教が全ての人には、科学や工学に関わることがどうしても許せなかったんでしょうけど。

 

ペアと別れたヤコーベは、イバハートから興味を示されますが、ハッキリ断りました。

その決断は正解だと思います。

 

ヤコーベもまた、当時の一般的な女性とは違った性格でした。

どちらかというと、男性的です。現代社会ならデキるキャリアウーマンになったところです。

イバハートの妻になって家庭に入るにはもったいないくらいデキる女性。

 

ペアとの間には、家柄だけじゃなく、宗教の違いもあり、特に宗教の壁はヤコーベが思ったより大きなものでした。

ヤコーベのお母さんが懸念した通りの結果となってしまいました。

 

ペアと婚約解消して、悲しみに沈んだヤコーベでしたが、すぐに人生の目的を見つけます。

 

全財産を使って、貧しい子供たちのための学校を作るのです。

それもこれも、ペアと出会ったから。

貧しいペアが苦労したことを知っていたから。

強く生きるヤコーベの姿が一番印象的でした。

 

ラスト間際でペアに何かチャンスが来るのかと思ったら、そうではなく、ペアはひとり寂しく小屋に住んで、しかもガンを患っています。

 

あの時、イーヴァンの父親たち投資家の言うなりになっていれば、ペアは大富豪になっていたのかもしれないですね。

せめてヤコーベを大事にしてれば、いつかチャンスが来たのかもしれません。

 

何もかも上手く行かなかったペアは、全てをヤコーベとヤコーベの学校の子供たちに託すことにします。

 

ラストは、荒野で強い風に吹かれながら佇むペアの姿で終わりました。

 

ペアは上手く行かなかった自分の人生を後悔したのか。。それとも最後にヤコーベに製図と模型が渡せて満足したのか。。

 

想像したのとは全然違って、なんとも悲しい物語でした。。

 

登場人物が魅力的で、映画の世界に惹きこまれましたが、後半の展開がイマイチでした。

どうせなら4時間くらいにして、もっと丁寧に描いた方が良かったのかも。

(と思ったら、これはドラマ化もされてるんですね)

 

原作

 

『幸せな男、ペア』の原作者、ヘンリク・ホントピダン(Henrik Pontoppidan)は1917年にノーベル文学賞を受賞した作家です。

 


興味深いのは彼のプロフィール。

デンマーク・フレゼリシアの牧師の家に生まれたが、聖職になるのを嫌い、大学で土木工学を修学する。しかし、土木業もやめ、デンマークの国民高等学校の教師になった。 ヘンリク・ホントピダン

 

牧師の家に生まれ、聖職につかず、大学で土木技術を学んだというのは、ペアそのものですね!

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