【かごの中の瞳】瞳が捉える嘘と企てーブレイク・ライブリー主演映画

ヒューマンドラマ

【ネタバレ感想・ラスト考察】映画『かごの中の瞳』ブレイク・ライブリー、ジェイソン・クラーク主演。手術が成功し目が見えるようになったジーナ。そこからジーナと夫の世界は一変する。あらすじ、登場人物、キャスト紹介も。

 

カモコです(^▽^)o

ブレイク・ライブリー、ジェイソン・クラーク主演の『かごの中の瞳がレンタル開始となり、早速見てみました。色々と考えさせられる作品で、面白かったです。

今回は『かごの中の瞳』のあらすじ、キャスト、監督紹介とネタバレ感想&ラスト考察です。

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『かごの中の瞳』作品情報

 

 

ジャンル:ドラマ、ミステリー
原題:All I See Is You
監督:マーク・フォスター
時間:109分
製作国:アメリカ
アメリカ公開日:2017年10月27日
日本公開日:2018年9月28日

 

『かごの中の瞳』あらすじ

子供の頃に交通事故で視力を失ったジーナは、献身的な夫ジェームズとバンコクで暮らしている。

ジェームズはジーナの目となり、生活の全てを支え、愛してくれる。ジーナはジェームズを全面的に信頼していた。

ある日、予定されていた角膜移植の予約がキャンセルになり、ジーナの順番が繰り上がったと病院から連絡があった。ジーナは緊急に移植手術を受ける。

手術後、ジーナの右目は見えるようになり、初めて見る夫の顔や家の様子、そして外の様子に感激する。

ジェームズは目が見えるようになったお祝いにと、南スペインへの旅行をプレゼントする。

ジーナとジェームズは仲良く旅立つが、旅行中に以前のジーナとは違う側面が現れはじめる。

戸惑うジェームズをよそに、ジーナの行動は大きく変わっていく。

 

登場人物/キャスト

 

◆ジーナ(ブレイク・ライブリー)

子供の頃に失明したが、手術により右目だけ見えるようになる。

◆ジェームズ(ジェイソン・クラーク)

ジーナの夫。バンコクに赴任中の会社員。

◆カーラ(アナ・オライリー)

ジーナの姉。南スペインに住んでいる。

◆ラモン(Miquel Fernández)

カーラの夫。

◆ダニエル(ウェス・チャサム)

ジーナがプールで出会った男。犬を飼っている。

◆ヒューズ(ダニー・ヒューストン)

ジーナの目を手術した医師。

 


私はAmazonプライムビデオでレンタルしました。

 

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『かごの中の瞳』感想(ネタバレなし)

『かごの中の瞳』は、ミステリー・タッチで描かれる夫婦の悲しい物語

 

ジーナとジェームズは仲睦まじい夫婦でしたが、ジーナの目が見えるようになってから、二人の関係が大きく変化します。

 

目が見えるようになれば二人の人生はもっと良くなると、ジーナもジェームズも信じていたのですが…人間とは複雑なもので、何かが上手く行くようになると、何かが上手く行かなくなるのですね。

 

人間の複雑な精神・心理を映像化した作品で、ジーナの目から見える世界(盲目の時も含め)が、ジーナの状況・状態に応じて変わるのが面白いです。

 

見えないことから起きる不安や苛立ち、見えることから起きる戸惑いや不満が映像から伝わってきます。

 

ストーリーの合間に挿入される瞳のアップや幻覚を見ているような映像からは、得体の知れない不安を感じます。

 

この映画の一番の見どころは、主演二人の演技です!

 

失明したジーナと見えるようになったジーナを演じ分けるブレイク・ライブリー。

 

ジーナだけを見つめる優しい夫ジェームズの、ミステリアスな側面を表情だけで感じさせるジェイソン・クラーク。

 

セリフはもちろん、彼らの表情がラストへつながる鍵となるので、しっかり見てくださいね(^-^)

 

バンコクが舞台ということで、日本公開が決まった時に見たい!と思ったんですが…やはり地元では見れず(いつものことですが)、昨日、やっとレンタルで見ることができました(^-^)

 

『かごの中の瞳』は、ミステリアスに展開するシーンもありますが、基本的には夫婦のドラマです。ストーリーはゆっくりと進みます。どう捉えるべきか迷うような映像も挟まれます。

スリリングなミステリー映画が好きな人には少々退屈かもしれません。

俳優の演技や人間心理を描いた映画が好きな人におすすめです。

 

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『かごの中の瞳』感想(ネタバレあり)

以下ネタバレあります。視聴後にご覧ください。

 

『かごの中の瞳』はとても興味深い映画でした。

 

主人公が失明している設定の映画は多々ありますが、見えない時と見える時で性格も生活も人間関係もガラリと変わるストーリーは初めて見ました。

 

演技派のジェイソン・クラークは何をやらせても上手いので、ブレイクが彼の存在に負けてしまうんじゃないかと思ったら、ブレイクにはジェイソン以上の存在感がありました!

 

ブレイク・ライブリー演じるジーナは、控えめで従順な妻。目が見えないために夫の支えが必要です。しかし、手術をして目が見えるようになると、とたんに好奇心が爆発し、積極的で強気な女性に変わります。

 

ジェイソン・クラーク演じるジェームズは、目が見えない妻を大事に大事に扱いますが、手術後に変わっていくジーナに驚き、うろたえ、呆れます。ストーリーが進むにつれ、献身的で理想の夫だったジェームスの本当の姿が少しずつ見えてきます。

 

ジーナとジェームズは、角膜移植の成功によってもたらされるはずだった幸せを、受け取ることができませんでした。

 

ジェームズ

 

目が見えるようになってから自分なしで自由に行動するジーナに苛立ちを感じるジェームズ。

その上、ジーナが接する全ての人に嫉妬心を抱きます。

ジーナと浮気する可能性が無いとは言えない大人の男はもちろん、小さな甥っ子にまで嫉妬を感じてしまいます。

 

自分だけを信頼し、頼り切っていたかわいい妻が、急に派手な化粧と服装で外に出るようになれば、誰でも不安になると思います。

ジーナが自分や他人にケンカ腰の態度を取るようになれば、腹が立つのも当然です。

誰でも持つネガティブな感情を、ジェームズが感じたことは責められないと思います。

 

しかし、ジェームズは代理ミュンヒハウゼン症候群の人がするように、ジーナを意図して自分の都合のよい妻にしてしまっていたのかもしれません。

 

目が見えないのをいいことに、自分の思い通りの行動をするように操作していたのかも。

 

ジーナが失明したのは子供の頃という設定なので、ジェームズがジーナと出会った時は、見えてなかったワケです。

 

ジーナに、ものごとを自分の視点からのみ教えていた可能性は大だし、自分に都合の悪いことを教えなかった可能性もあります。

 

心の中で”理想的な夫婦生活を送るため”という身勝手な弁解をしながら。

 

自分に都合の悪いことが起こると、ジーナを”修正”しようとするジェームズ。

 

バンコクのクラブで踊った時に、ジーナを馬鹿にするような発言をして、その後トイレから出て自分を探すジーナをしばらく見ていたのはそのためです。

 

ジェームズがいなければ動くこともできないと、ジーナに実感させるため、わざとジーナに声を掛けなかったのです。

 

ジーナが自分を頼るよう、同じようなことを何度もしてきたのでしょう。

 

ジーナをコントロールすることで、理想の日々を送っていたわけです。

ジェームズにとって幸せな日々は、角膜移植手術の成功により壊されてしまいました。

 

ジーナ

 

ジーナは子供の頃に失明したために、精神的に成長できていない部分があったのではないかと思います。

 

思いっきり踊ったり、遊んだり、バカなことをする10代を送ることができなかったジーナには当時の欲求不満が溜め込まれていたと思います。

 

画像引用:All I See Is You © 2017 – Dimension Films

 

そして、男性についての知識はあっても、ビジュアル的には子供の時に見た”男”の映像しかないんですから、常に想像で過ごすしかなかったのです。

夫の容姿にしても、他の男性の肉体にしても、たぶんこうだろうと想像するしかないのです。

 

それが目が見えるようになったことで、10代の若者が持つような好奇心が噴出したのではないかと思います。化粧や衣装が一気に派手になったのはそのせいでしょう。

 

しかし、ある日目が見えるようになり、次々に目に飛び込んでくる形と色彩のある世界に夢中になってしまい、つい子供っぽい振る舞いをしてしまったのではないでしょうか。

 

もともと派手で強気な女性だった、ということもあるでしょうけれど、ジーナの行動が急変したのは、無意識に失われた時間を取り返そうとしたからじゃないでしょうか。

 

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ラストシーンと考察

※ここにはラストシーンのネタバレがあります

 

見えていた目の調子が悪くなってきていることに不安を覚えたジーナは、医者に相談します。医者はジーナに点眼薬のサンプルを渡し、以前渡した方は使わずに、サンプルだけを使うようにと指示します。

 

しかし、ジーナの目は再び見えなくなってしまいます。

 

その後医者から連絡を受けたジーナは、使用していた点眼薬がジーナの目を悪くしていた原因であることを知るのです。

 

ジーナはまた杖を突いて歩かなければならなくなり、ジェームズとは失明していた頃と同じ状態に戻ります。

 

実はそれはジーナの芝居でした。

 

一方、引っ越しの最中に、前のコンドミニアムに戻ったジェームズは、ジーナがサンプルの点眼薬を使っていたことを知ります。

ジェームズがすり替えた点眼薬は使われていなかったのです。

 

引っ越す家に戻ると、犬のジンジャーについての手紙が開封されていました。

そこでジェームズは、ジーナの目が見えているのでは?と疑いを持ちます。

 

画像引用:All I See Is You © 2017 – Dimension Films

 

その後、ジーナが出演するショーの会場に入り、座席につくジェームズ。

ジーナが自分を見つめながら歌うのを見て、ジーナが芝居をしていたことに確信を持ちます。

 

思わず退席するジェームズを、目の見えないはずのジーナが目で追います。

 

あのショーでジーナが歌った歌の歌詞は、ジェームズに聴かせるために作られたんでしょうね。

ジーナは別れを切り出すつもりでいて、ジェームズに対する想いを込めて、作詞したのだと思います(そうなるとルーシーが気の毒だけど…)

 

ジーナの歌には、恨みや怒りはなく、共に過ごした愛の日々が表現されていました。

 

中盤からジーナが点眼するシーンが何度もアップで映し出されるので、ずっと不安な気持ちにさせられていましたが、やはりあの点眼薬はすり替えられていたか、中身に細工されていたのです。

 

ジェームズは、ジーナの目が再び見えなくなれば、”僕のジーナが戻ってくる、愛を感じた日々が取り戻せる”と思ってしまったんですね。

 

ジェームズはジーナの歌から、自分の邪な気持ちが見透かされていたとも感じ、自分がしたこと、二人の間に起こったことを激しく後悔します。

 

ジェームズは雨の中、泣きながら車を走らせ、反対車線のトラックに激突してしまいました。

 

あれは事故ではなく、自殺だったと思います。ジェームズにはもうそうするしかなかったんです。

 

ジーナはひとりで生まれてくる子供の為に生きようと決意。

 

生まれた赤ちゃんの目をしっかり見つめ、子供との未来に希望を感じました。

 

疑問に思うことが2つ

 

いなくなったジンジャーですが、あの手紙には「白人の男が柵につないでいた」と書かれていました。

ジンジャーを家から追い出したのは、ジェームズで間違いなさそうです。

 

でも、あの手紙は誰が書いたのでしょうか?

 

最初、手紙を送ったのはダニエルなんじゃないかと思ったんですが、手紙の字はどうみても子供の字なんですよね。書き間違ってぐちゃぐちゃに消してるし、大人が書いたものではありません。

 

手紙を誰が書いたのか…誰がジンジャーを飼っているのか、わからないんですよね…謎の1つです。

 

もう一つの謎は、ジーナは誰の子供を産んだのか、ということです。

 

ジェームズとの子供が絶対にできないとは言い切れないので、父親はジェームズなのかもしれないけれど、ジェームズの子供ができる確率は低いですね。。

他の男の子供を産んだ可能性も、ないとは言えず。

 

何もわかりませんが…私は、あの子はジェームズの子じゃないかと思います。

 

全ての謎が解けない映画でしたが、この映画のように、謎めいているストーリーは想像する余地があるので楽しめました(^-^)

 

ジェームズはジーナを裏切り罪を犯しましたが…ちょっとかわいそうだな、とも思いました。

なんとも切ないストーリーでした。

 

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なぜバンコクか?

 

途中、南スペインに行くシーンがありますが、基本的に舞台はバンコクです。

なぜ、バンコクなのか。

 

それは、ジェームズが「嘘をつきやすかったから」だと思うんです。

アメリカにいれば、ジーナに話しかけたり、ジーナが質問できる人が周りにいるので、ウソがバレやすいですよね。

 

バンコクは大都会で、英語を話す欧米人がたくさんいますが、現地のタイ人で英語が話せる人は滅多にいません。

 

会話ができないなら、ジェームズを頼るしかないですよね。

 

もしかしたら、ジェームズはバンコクへの転勤を願い出たのかもしれませんね。

 

暑さが伝わってこない

 

この映画からは、バンコクの暑さが全く伝わってこない…

 

ジーナやジェイソンの服に汗が見えず、涼しそうな顔をしているのには、大きな違和感がありました…

 

私はバンコクに住んだことがあります。年中ものすごーーく暑いです。

私が体験した最低気温は、12月の26~27度でした。1ヵ月間くらいは涼しく過ごせましたけど、それでも日本の夏の気温です。そして、12月以外の11ヵ月間は、毎日30度以上。

 

ジーナやジェームズが外に出ても、汗をかいてるように見えないし、日中に犬と外を散歩するなんて、普通、ムリ。

現地のタイ人だって日中に公園で遊ぶなんて、ムリムリ(>_<)!

 

テレビや映画からは、匂い(臭い)と温度が伝わらないんですよね…

バンコクに行くときは、日焼け止めを忘れずに!!外では水分補給しましょう!!

 

映画の中に、バンコクでの職場がチラッと映ったのが懐かしかったです(^-^)

 

キャスト

 

ブレイク・ライブリー

 

ブレイク・ライブリーと言えば、ライアン・レイノルズ!

ライアン・レイノルズと言えば、ブレイク・ライブリー!…というほど仲の良い夫婦(^-^)

SNSでのライアンとのやり取りが可笑しいんですよね~

ブレイクの最新作は、2019年3月に日本公開された『シンプル・フェイバー』ですね。


『シンプル・フェイバー』の米公開前に”消えた女”を演出するため、自分のインスタのフォローを全て外し、夫のライアンまで外したことで話題になりました(笑)

 

ジェイソン・クラーク

 

ジェイソン・クラークの最新作と言えば、ペット・セメタリーのリメイクです!

興味のある方は、こちらの記事をご参照ください。

【Pet Sematary/ペットセマタリー】2019年リメイク作品、最新情報

 

監督

 

監督のマーク・フォスターは、最近では『プーと大人になった僕』の監督をしています。

大ヒットゾンビ映画の『ワールドウォーZ』も監督してますね。。私はこの映画は全然だめだった(=_=)

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マーク・フォスター監督作品で好きなのは、『主人公は僕だった』と『君のためなら千回でも』です。

『君のため~』は本当にいい映画なので、近々記事にしたいと思います。

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