Netflix新着『モーグリ:ジャングルの伝説』!狼の群れに育てられた人間の子供、モーグリの成長と戦い、そしてジャングルの厳しい掟を描く大作です。ストーリー、キャラクター紹介と感想。ネタバレあり。
Netflix『モーグリ:ジャングルの伝説』紹介!
カモコです(^▽^)o
12月7日新着の、Netflix映画『モーグリ:ジャングルの伝説』を見ました!
ジャングルで動物たちに育てられた人間の子供が成長し、動物たちと人間の間で自分の生きる道を探る物語。
『ジャングル・ブック』よりダークではありますが、明るく、楽しいシーンもあります。物語はスピーディーに進み、ハラハラ・ドキドキするシーンが多くて、見ごたえがありました。
ジャングルの掟と厳しさ、ジャングルで生きる動物たちの誇りがしっかりと描かれていました。
映画はアニメーションではなく、モーション・キャプチャーなので、生き物たちの表情に俳優たちの演技が反映されています。
アンディ・サーキス版ジャングル・ブック、『モーグリ:ジャングルの伝説』の紹介と感想です。ネタバレちょっとあり。
INDEX
『モーグリ:ジャングルの伝説』作品情報
予告動画
基本情報
原題:Mowgli: Legend of the Jungle
監督:アンディ・サーキス
脚本:キャリー・クローヴス
ジャンル:ドラマ、アドベンチャー
上映時間:104分
製作国:イギリス、アメリカ
Netflix配信開始日:2018年12月7日
『モーグリ:ジャングルの伝説』あらすじ
トラのシア・カーンは、ある時ジャングルの掟を破り、人間を襲い、殺してしまった。
人間の赤ん坊が木の上に隠されているのを見つけた黒ヒョウのバギーラは、赤ん坊をそっと咥えて、狼の洞穴の前に置いた。
人間の赤ん坊を見つけた狼たちは、最初は警戒するが、雌狼のニーシャは愛情を示す。ニーシャは狼の集会で、リーダーのアキーラから人間を育てても良いという許可を得ようとする。ジャングルの掟に従い、アキーラが後ろ盾になる者を募ると、バギーラが名乗りをあげ、クマのバルーにも協力させる。
その時、シア・カーンが手下を引き連れて現れた。赤ん坊を渡せと迫るが、狼の群れに追い払われた。その後、アキーラは、ニーシャが人間の赤ん坊を育てることを認めた。
数年後、モーグリと名付けられた赤ん坊は成長し、バギーラと共にジャングルを駆け抜ける。
動物たちと同じように暮らすモーグリに、バギーラとバルーは、ジャングルの掟や狩りを教え込む。
ジャングルの3つの掟とは、
1.人間に近づくな
2.人間の動物を狩るな。特にウシは神聖だ
3.ジャングルで人間を殺してはならぬ
ある日、モーグリと若い狼たちは、バルーの”走りの試験”を受けることになる。参加者全員が”エサ役”となり、バギーラから逃げきることができれば合格だ。不合格になれば群れに入れなくなる。
バルーの掛け声で、全員一斉にジャングルを走り出す。モーグリも同じように四つん這いで走るが、動物たちのように早くはない。
みんなに遅れたモーグリが休憩していると、サルがフルーツを差し出してモーグリをからかい始めた。モーグリがサルと遊んでいるところへバルーがやってきた。
バルーはモーグリと一緒に森を歩きながら、ニシキヘビのカーの話をする。カーは過去と未来を見ることができると言うのだ。
歩き続けるバルーとモーグリは、掟で殺してはならないとされているウシが殺され、側の木の幹にトラの爪痕を見つける。
その夜の集会で殺されたウシの話題が出され、狼たちは、人間の子供は災いだ、トラに渡すべきだとアキーラに訴える。しかしアキーラは、群れに混乱を起こそうとしているシア・カーンの仕業と考える。
…続きは本編でお楽しみください(^-^)
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登場人物/キャスト
◆モーグリ(ローハン・チャンド)
ジャングルで狼に育てられた人間の子供。
© Netflix
◆バギーラ(クリスチャン・ベール)
モーグリを拾った黒ヒョウ。モーグリを弟と呼ぶ。
◆バルー(アンディ・サーキス)
モーグリの後ろ盾となり、ジャングルの掟を教えるクマ。
◆アキーラ(ピーター・ミュラン)
狼の群れのリーダー。
© Netflix
◆ニーシャ(ナオミ・ハリス)
モーグリを育てる雌狼。
◆ブフート(ルイス・アッシュボーン・サーキス)
アルビノの狼。モーグリに懐く。
(監督のアンディ・サーキスの息子さんです)
◆シア・カーン(ベネディクト・カンバーバッチ)
モーグリの母親を殺し、モーグリの命も狙うトラ。
◆タバキー(トム・ホランダー)
シア・カーンの手下のハイエナ。
◆カー(ケイト・ブランシェット)
ニシキヘビ。過去と未来を見ることができる。
◆ロックウッド(マシュー・リス)
人間のハンター。モーグリの面倒をみるが…。
監督紹介:アンディ・サーキス
『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム役で知られるアンディ・サーキス。最近は『ブラックパンサー』出演でさらに人気が出ましたね。彼がモーション・キャプチャーを使って演じた、ゴラム役やシーザー役(『猿の惑星』)の経験が最大限に活かされています。『モーグリ~』の動物たちの表情は豊かで、動きに迫力があります。
サーキスは監督だけでなく、『モーグリ~』では、クマのバルーの声を演じてますよ(^-^)
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『モーグリ:ジャングルの伝説』感想:ネタバレあり
少しネタバレ含みます
2016年に公開された、ジョン・ファブロー監督の『ジャングル・ブック』は大ヒットしましたね!楽しい映画でした!その『ジャングル・ブック』からまだ数年しか経っていないのに?…と、『モーグリ~』がNetflixで配信されると発表があった時に思いました。
もともと『モーグリ~』も2016年公開予定で計画されていたそうです。準備していたら、ディズニーも同時期に「ジャングル・ブック」をリメイクすることがわかり、『モーグリ~』を2018年公開に延期したそうです。
たまにありますよね。同じタイミングで似たような内容がテーマの映画制作案が出てしまうこと。
いずれにしても両作品は全く違う映画に仕上がっていました。
映画『ジャングル・ブック』との違い
『ジャングル・ブック』との大きな違いは、ヴォイス・キャストを務めた俳優たちは、声だけでなく、実際に動作もしながら撮影に参加していること。アンディ・サーキスがゴラムを演じたのと同じです。簡単に言えば、俳優たちの顔や体に小さな球体を取り付け、俳優の表情や動きをデジタル化し、それをコンピュータでキャラクター(今回は動物)に加工する技術。バギーラはクリスチャン・ベール、シア・カーンはベネディクト・カンバーバッチの表情や動きが取り入れられているということです。
もうひとつの違いは、ジャングルの撮影がアフリカで行われたということ。人間たちの村のセットを南アフリカに作り、そこで撮影が行われたことです。ファブロー版は全てハリウッドのスタジオで製作されています。
『モーグリ~』は、少年が仲間と楽しく歌いながら冒険する『ジャングル・ブック』とは全く違います。ストーリーはもちろん、ジャングルの様子も、動物たちの言動も、モーグリと動物たちとの関係も、何もかも違います。
アンディ・サーキスは、原作の「ジャングル・ブック」をベースに、大自然の厳しい環境の中で成長する人間の少年の姿を、動物たちの視点から描きたかったんじゃないかなと思いました。
バギーラ
Mowgli: Legend of the Jungle | Official Trailer [HD] | Netflix
© 2018 Warner Bros. Entertainment Inc.
バギーラはモーグリを「弟」と呼びます。ディズニー版と違ってかなり厳ついバギーラですが、表情は優しく、モーグリに対する優しさや、深い愛情にあふれています。
バギーラには、宮殿で飼われていた過去がありました。モーグリに「(若い頃)ジャングルを見たことがなかった」と告白するバギーラ。
バギーラは生まれた時は人間の世界で、モーグリは動物の世界で。バギーラは自分の経験から、モーグリは人間の世界に戻るべきだと考えます。
「抵抗するのを止め、彼らに従い、信用されるようになれ」と教えるバギーラ。モーグリは言われた通り、人間たちの信用を得ますが、ジャングルで育ったモーグリの心は、人間よりも、ジャングルと動物たちと共にありました。
動物たちの激しい戦い
”試験”の時にバギーラがわざとモーグリに襲いかかったのを見たバルー。その後バギーラとバルーが大げんかするシーンは迫力があります!
そこだけでなく、動物たちが戦うシーンはどれも、ディズニー版と違って、命がけの戦いです。血や唾液が飛び散り、激しくぶつかり合って、大きな傷も入る!アンディ・サーキス版は、命懸けで生きる動物たちを生き生きと描いています。それを「ダーク」と言えばそうですが、現実に、動物たちは日々命懸けで生きてますよね
人間と動物の中間で揺れるモーグリの心
Mowgli: Legend of the Jungle | Official Trailer [HD] | Netflix
© 2018 Warner Bros. Entertainment Inc.
バギーラの言う通りに、人間の信用を得るモーグリ。人間として生きることに慣れていき、生活の中に楽しみを見つけます。
そんな時、狼の兄弟が現れ「みんなを助けて欲しい」と言いますが、「ここが僕の家だ」と言って背を向けてしまいます。
しかし、ハンターがジャングルの動物たちをはく製にしたり(ブフートかわいそう…)、ホルマリン漬けにしたりしているのを見て、野生の心が蘇るのです。
モーグリはジャングルに戻り、自分の運命に区切りをつけることを決意します。
モーグリの決意
モーグリにはハンターを襲うチャンスがありましたが、シア・カーンのようにただ殺すことはしませんでした。この時、モーグリは、自分がどう生きるべきか決意したんじゃないかなと思いました。
ついに人間の元を離れ、動物たちのもとへ帰ったモーグリは、「僕は人間じゃない」ときっぱり。続けて「オオカミでもない」と言うのです。
人間と動物、どちらにも属しながら、どちらでもない。どちらかでなければならないという壁を突破した、モーグリの決意。どちらでもあり、どちらでもない、自分だけのポジションを見つけたモーグリの力強い表情がいいですね。
逃げていても問題は解決しないと気づいたモーグリは、堂々とシア・カーンを呼び出します。
その後のシア・カーンとの戦いは迫力満点です!
そしてハンターも巻き込んだ激しい戦いの結果、モーグリは容赦なくシア・カーンを仕留めます。
Mowgli: Legend of the Jungle | Official Trailer [HD] | Netflix
© 2018 Warner Bros. Entertainment Inc.
モーグリが怖れを乗り越え、運命を受け入れ、堂々と戦ったことで、動物の仲間たちは彼を認めます。
シア・カーンとハンターがいなくなったジャングルには平和が戻り、モーグリは”人間でもなくオオカミでもない”、独自の存在となり、ジャングルに居場所を見つけるのでした。
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『モーグリ:ジャングルの伝説』感想まとめ
ジョン・ファブロー監督版が好きで、ダークなジャングル・ブックってどうかなあと思ったんですが、こちらも気に入りました(^o^)
人間から見ればダークな世界かもしれませんけど、自然界は厳しいものです。食うか食われるかの世界をごまかさずに力強く表現したアンディ・サーキス版も素晴らしいと思いました。
画像引用:Mowgli: Legend of the Jungle | Official Trailer [HD] | Netflix
© 2018 Warner Bros. Entertainment Inc.
おまけ:スターフルーツ
サルたちが黄色いフルーツを見せてモーグリをからかいますね。あのフルーツ、スターフルーツですね(^-^)
タイにいた時にめずらしくて食べてみたんですが、味はぜんぜん美味しくなかったです…
見た目はかわいいんですけどね~
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