NETFLIX最高傑作!【マッドバウンド/哀しき友情】アカデミー賞4部門ノミネート映画

NETFLIXオリジナル映画の最高傑作。『マッドバウンド』理想も、現実も、愛も、憎しみも、ゆっくりと泥濘に沈みゆく…『マッドバウンド』のあらすじ、登場人物紹介、ネタバレあり感想です。

カモコです(^▽^)o

昨年、最高評価を得たNETFLIXオリジナル作品『マッドバウンド』

全キャストの迫真の演技が胸を打つ素晴らしい作品です。

※この記事には少しだけネタバレ含みます※

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『マッドバウンド』基本情報

ストーリー

ミシシッピ・デルタの綿花農場を買い取り引っ越してきた夢想家の地主ヘンリー・マッカランと新妻ローラ。代々その土地で暮らしてきた小作人のジャクソン一家は、家長ハップのもとでより良い生活を求めて粘り強く働き続けていた。ある日、戦争に空軍パイロットとして従軍していたヘンリーの弟ジェイミーと、陸軍戦車大隊軍曹として従軍したジャクソン家の長男ロンゼルが帰郷してくる。人種隔離政策が社会に根付いた南部の田舎町で、予想外の友情を育んでいくジェイミーとロンゼルだったが……。 映画.com マッドバウンド

予告動画

基本情報

●原題:Mudbound
●監督:ディー・リース
●ジャンル:ドラマ
●上映時間:132分
●製作国:アメリカ
●Netflix配信開始日:2017年11月17日

アカデミー賞ノミネートにふさわしい秀作

昨年1月のサンダンス映画祭で発表された『マッドバウンド』。それ以降、映画評論家や、Netflix視聴者が大絶賛!

Rotten Tomatoesでは、映画評論家96%、一般人86%と、高く評価されています。

(Rotten Tomatoes  Mudbound 2018年1月15日21時時点)

ゴールデン・グローブ賞では2部門にノミネートされ、放送映画批評家協会賞では、4部門にノミネート。全米映画俳優組合賞では2部門にノミネートされています。

アカデミー賞作品賞にノミネートされるにふさわしい作品、とも言われています。

『マッドバウンド』あらすじ

白人と黒人、それぞれの家族の物語

二人の白人の男が地中深く穴を掘っている。

彼らは兄弟。墓穴を掘っている。棺には父親が横たわっている。

天候が荒れる前に作業を終えたい二人だが、雨が降り出し、次第に強くなる。

「大丈夫だ、なんとかなる」

ー俺の兄ヘンリーは、すべてがうまくいくと信じているー

豪雨となり、兄は作業の中断を決断した。

翌朝、兄弟は棺を墓穴に下ろそうとロープを操るが、棺が重すぎてうまくいかない。

そこへ、馬車に乗った黒人一家が通りがかる。

「ハップ、止まってくれるか?」黒人の男に手伝いを依頼する兄。

声をかけられたハップは、口をつぐんだまま、無表情にヘンリーを見下ろす。

横にいるハップの妻は、サングラスをかけているが、その目が悲しみと憤りを湛えていることがわかる。

彼らがなぜそんな顔で自分を見ているのか、ヘンリーは気にも留めないー

登場人物

◆ローラ・マッカラン(キャリー・マリガン)

NETFLIX「マッドバウンド」

当時としては晩婚のローラ。ヘンリーを愛してはいなかったが、新しい人生の始まりに期待し、結婚。

賢く、勇敢で、公平なローラ。残念ながら、当時では意見しても無視され、夫はもちろん、男たちの決定に従うしかない。

それでもローラは、ぎりぎりまで自己主張をする。

ー泥の中に埋もれてしまわぬように

◆ヘンリー・マッカラン(ジェイソン・クラーク)

NETFLIX「マッドバウンド」

男として、夫として、父として、立派に生きようとするヘンリー。だが、現実は厳しく、人生は思い描くように進まない。

農場と家を購入するも詐欺にあい大金を失う。

父の古臭い考えや立ち居振る舞いは気持ちの良いものではないが、逆らうことはできない。

男性の魅力にあふれ、自由に振舞う弟・ジェイミーに嫉妬している。

ー泥の中の生活に馴染んでゆく。他に生きる術が?

◆ジェイミー・マッカラン(ギャレット・ヘドランド)

NETFLIX「マッドバウンド」

空軍のパイロットとして、第一次世界大戦で活躍する。

やがて戦争が終結し、帰国。ヘンリーのもとに身を寄せるが、古風で威圧的な父親に辟易する。

戦時中、多くの死を目にしたヘンリーは、心に大きな傷を抱え、酒に溺れる。

黒人兵とも共に闘い、命を助けられた彼に、人種差別は受け入れ難い。

ー泥の中の生活とは無縁のはずだった

◆パピー・マッカラン(ジョナサン・バンクス)

NETFLIX「マッドバウンド」

横柄で、人を思いやる心を全く持たず、自己中心的に生きる、ヘンリーとジェイミーの父。

徹底した白人至上主義者で、ハップとその家族を奴隷のように扱う。

戦後、帰宅したロンゼルに目をつける。

ー泥の中に身勝手な居場所を作り、固執する

◆ロンゼル・ジャクソン(ジェイソン・ミッチェル)

NETFLIX「マッドバウンド」

ハップとフローレンスの息子。利発で、勇敢な青年。

第一次世界大戦で軍曹として戦車に乗り、パットン将軍の下で活躍する。

戦場での辛い経験からジェイミーと同じようにトラウマに苦しみ、酒に逃げる。その上、黒人差別が根強い故郷の生活に嫌悪を抱き、ヨーロッパを懐かしむ。

ー泥の外の世界を知ってしまったロンゼル。遠い異国へ思いを馳せる

◆フローレンス・ジャクソン(メアリー・J・ブライジ)

NETFLIX「マッドバウンド」

ローラとヘンリーの、二人の娘が百日咳にかかったことで、医者の代わりに助けを求められる。そこからマッカラン一家との付き合いが始まる。

白人の使用人にならず、家族の為だけに生きようとしていたが、ローラから家政婦の仕事をオファーされ、お金のためにマッカラン家で働くことになる。

ー家族の為なら、泥の中だろうと強い信念で向き合う

◆ハップ・ジャクソン(ロブ・モーガン)

NETFLIX「マッドバウンド」

自分の土地を持ち、白人の使用人ではなく独立して生きることを夢見ている。

ある日ラバが病死し、畑仕事に支障が出る。その上、ハップも大怪我を負い、農作業ができなくなる。

ロンゼルが帰宅したことを喜ぶが、息子が酒に溺れ、まともに働かない姿を見て失望する。

ー泥の中での生活は、耐え忍ぶしかない

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『マッドバウンド』見どころと感想 ネタバレあり

以下、ネタバレを少し含んでます。

戦場にある愛、故郷にある憎しみ

ジェイミーとロンゼルは、戦争に参加したことで、南部の一般的な生活に馴染めなくなります。

NETFLIX「マッドバウンド」

命の危険にさらされた戦場、友の命を奪った戦場は地獄でした。しかし、そこには仲間がいました。家族のようにお互いを支え合い、共に戦った仲間たちが。

お互いに、家族は戦地の仲間たちより大事な存在のはずでしたーが、家族は彼らを理解しようとせず、受け入れてもくれません。

家族の中に孤独を感じるジェイミーとロンゼルはこっそりと落ち会い、戦地の思い出を分かち合います。

二人が南部の家と家族に馴染めなくなった、大きな原因は「人種差別」です。

ジェイミーの父は、徹底した差別主義者。黒人を人間だとも思っていません。

ヘンリーがほんのちょっとハップに親切にしても気に入らず、黒人は見下すべきだと主張します。

彼の周りの人々も同様です。

当時のアメリカ南部では、まだ人種差別が「常識」でした。

ロンゼルは、ヨーロッパの戦場では、肌の色で差別されることなく、地元の白人たちからも歓迎されました。

ジェイミーは、黒人兵に命を助けられたことで、黒人に偏見を持たず、父や取り巻きの差別主義者たちに嫌悪を感じます。

戦場では肌の色など関係なく、みな平等に戦ったーロンゼルは、ドイツに白人の恋人さえいました。辛い戦場の中にも確かに愛がありました。

悲しいことに、戻ってきた家族の周りには憎しみが渦巻いています。

そして家族はそれに順応するよう言い聞かせます。

女たちの静かな戦い

ローラは差別主義者ではありません。むしろ義父と取り巻きたちを嫌悪しています。

NETFLIX「マッドバウンド」

フローレンスに家事手伝いをして欲しいと依頼した時も、召使のように扱うつもりはなく、彼女の真摯な姿を尊敬し、信頼できると判断したからです。

フローレンスも、ローラの自分に対する気持ちは理解しています。

ただ、女たちは男たちに逆らえない。親密になれば、自分たちが憎悪の標的にされることは明白です。

女たちは静かに男たちと戦っています。目に見えぬように。

メアリー・J・ブライジはフローレンス役で、ゴールデン・グローブ賞の助演女優賞にノミネートされました。

さらには、『マッドバウンド』のテーマ曲Mighty River」が主題歌賞にノミネートされました。

歌っているのは、もちろん、メアリー・J・ブライジです。

シンガーとして活動しているメアリーと打って変わって、フローレンス役ではノーメイクの上に汗と泥にまみれての挑戦でした。

普段は、こんなクールなシンガーなんですね(^-^)

今後の活躍にも期待!!監督、ディー・リース

『マッドバウンド』の監督、ディー・リース

『マッドバウンド』は、南部の田舎暮らし、家族、友情、理想と現実、愛と憎しみが、白人と黒人の”男性の視点・視野”からと、”女性の視点・視野から”の両方で描かれています。

ストーリーは、時に男性的で荒々しく、時に女性的に繊細です。白人側の事情と黒人側の事情を、どちらかの視点に偏ることなく客観的に映しています。

冒頭の墓掘りのシーン。それぞれの表情と言動が、この映画のすべてを物語っていたのだと、ラストで気づかされます。見事です。

毎年、たくさんの映画が上映されますが、『マッドバウンド』のような良質な映画はなかなかありません。

リース監督の次回作にも期待します。

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アカデミー賞ノミネートなるか!?

こればっかりは、ノミネートの発表になるまでわかりませんねー

昨年は、Netflix作品は、映画として認められませんでした。

今年は少し変化があるでしょうか・・・

『マッドバウンド』は素晴らしい作品ですし、出演者全員が名演をみせました。

The New York Timesのように、

‘Mudbound’ is the Oscar movie we need right now. It would be a shame if Hollywood ignores it.

この映画をオスカーが無視したら、疑問に思う」というタイトルで評価を記載してますし、

Business Insider: ‘Mudbound’ is the best movie Netflix has released so far — and you can watch it now

Business Insiderも、正直なところ、(ロンゼル役の)ミッチェルがアカデミー賞にノミネートされなかったら、犯罪に値するとまで書いてます。

劇場用映画ではありませんが、素晴らしい作品ですから、助演男優賞、助演女優賞、監督賞、作品賞、主題歌賞の、どれか一つでもノミネートされたら嬉しいです。

アカデミー賞ノミネート発表に、期待します(^-^)

追記:

先日のアカデミー賞ノミネート発表で、『マッドバウンド』が4部門にノミネートされました!!

ネット配信映画として、快挙ですね!!素晴らしい(*^▽^*)!!

追記:

残念ながら、アカデミー賞の受賞はなりませんでした…

主題歌:Mighty River

最後に、メアリー・J・ブライジが歌う、主題歌「Mighty River」をどうぞ。

This time not for war. But for love.ーロンゼル

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