Netflix【アウトロー・キング】スコットランド人が誇るロバート・ブルース像

ネットフリックスの『アウトロー・キング~スコットランドの英雄~』の感想と登場人物/キャスト紹介です。映画が理解しやすくなる歴史的背景も簡単に説明してます。おまけでスコットランド人俳優やスコットランド映画も紹介!

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Netflix『アウトロー・キング~スコットランドの英雄~』紹介!

カモコです(^▽^)o

11月9日新着の、Netflixオリジナル映画『アウトロー・キング~スコットランドの英雄~』は、14世紀のスコットランドの戦場でイングランド軍に打ち勝った、スコットランドの英雄、ロバート・ブルースを主役にした歴史映画です。

クリス・パイン、アーロン・テイラー=ジョンソン他、演技派俳優が多く出演し、見ごたえのある映画に仕上がっています。

クライマックスのイングランド軍との決戦シーンは迫力満点です!!

『アウトロー・キング~スコットランドの英雄~』のストーリー、登場人物/キャスト紹介と感想です(ネタバレあり)。スコットランド俳優の紹介も。

『アウトロー・キング~スコットランドの英雄~』作品情報

14世紀のスコットランドで、王位継承を主張するロバート・ブルースが、イングランドの支配からの独立を求めて戦う姿を描いた歴史ドラマ。 Netflix

予告動画

基本情報

●原題:Outlaw King
●監督:デヴィッド・マッケンジー
●脚本:マーク・ボンバック、パトシェバ・ドラン、デヴィッド・ハロワー、ジェームズ・マッキネス、デヴィッド・マッケンジー
●ジャンル:歴史ドラマ
●上映時間:121分
●製作国:イギリス、アメリカ
●Netflix配信開始日:2018年11月9日

登場人物/キャスト

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◆ロバート・ブルース(クリス・パイン)

Earl of Carrick。イングランドの圧政からスコットランドを解放するため反旗を翻し、スコットランド王となる。

◆エリザベス・ド・バラ(フローレンス・ピュー)

エドワード1世によりロバートと結婚させられる。強く賢い女性。

◆アンガス(トニー・カラン)

Lord of Islay。ロバートと共に行動し、故郷のアイラ島へ案内する。

◆ロバート・ブルース、父王(ジェームズ・コスモ)

エドワード1世とは友人でもあったが、スコットランドを制圧され、無力に。

◆ジェームズ・ダグラス(アーロン・テイラー=ジョンソン)

Lord of Douglas。エドワード1世に恨みがある。ロバートに忠誠を誓い、共に戦う。

◆エドワード1世(スティーヴン・ディレイン)

イングランド王。スコットランドを制圧し、ロバートに忠誠を誓わせる。

◆エドワード2世(ビリー・ハウル)

Prince of Wales。軍隊を率いてロバートを追う、エドワード1世の息子。

◆ヴァレンス副官(サム・スプルエル)

Earl of Pembroke。エドワード2世と共にロバート一行を追う。

◆カミン卿(カラン・マルヴェイ)

Lord of Badenoch。スコットランドの王位継承権を持っていたが、ロバートに殺害される。

◆マクドゥーガル卿(タム・ディーン・バーン)

アイラ島へ向かうロバート一行を襲撃する。

◆フレイザー卿(ベニー・ヤング)

エリザベスとマージョリーを城に匿う。

◆ニール・ブルース(ローン・マックファーデン)

ロバートの弟。

◆アレックス・ブルース(ジャック・グリーンリーズ)

ロバートの弟。アイラ島へ向かう途中で死亡。

ストーリー:圧政に苦しむスコットランドのため、ロバートは蜂起する

1304年。イングランドに制圧されたスコットランドで、王位継承権を持つロバート・ブルースはイングランド王、エドワード1世に忠誠を誓う。

そして、ロバートは、エドワード1世の命により、リチャード・ド・バラ卿の娘であるエリザベスを娶る。ロバートには前妻がいたが、娘を出産した際に亡くなっていた。

イングランドの統治下におかれたスコットランドは、厳しく税金を徴収され、貴族も民も苦しい生活を余儀なくされる。そんな時、スコットランドの英雄であるウィリアム・ウォレスが残虐に処刑された。

イングランドがウォレスを卑しめたことで、ロバートは謀反を決意する。スコットランド諸侯を味方につけようと、まずはカミン卿との話し合いを持とうとするが、脅されたロバートはカミン卿を殺してしまう。

スコットランド国教会は、ロバートを王と認め、戴冠式を手配する。しかし、スコットランド諸侯のなかには反発する者もいて、全員の支持を得ることはできなかった。

スコットランドの伝統に則った戴冠式を執り行うため、ロバート一行はスクーンへ向かう。その隊列の前にジェームズ・ダグラスが現れる。ダグラスはエドワード1世に恨みがあり、ロバートの部下としてイングランドと戦うことを決意したのだった。

スクーンに着いたロバート一行は戴冠式を行い、ロバートはスコットランド王となる。一方、イングランドでは、エドワード1世の息子、エドワード2世が、ロバート討伐のため、軍隊を率いて出陣する。

エドワード2世より先にパースへ着いたヴァレンスの隊とロバート一行はメスヴェンで睨み合うが、その日が安息日であったため、両軍は明日に戦闘を延期することに合意した。しかし、ヴァレンスは約束を反故にし、闇夜に乗じて奇襲をかける。

メスヴェンの戦いで大敗したロバートは、妻子をキルドラミーの弟の元へ送る。ロバート一行はアンガスの勧めでアイラ島への避難を決め、船で島へ渡ろうとするが、マクドゥーガル卿と部下に襲撃され、多くの兵を失ってしまう。

…続きは本編でお楽しみください(^-^)

『アウトロー・キング~スコットランドの英雄~』感想

© Netflix

※ネタバレを含みます

『アウトロー・キング』、とても面白かったです(^o^)

キャストは演技派が勢ぞろい!演出もいいしセットや衣装が豪華ですね!

ストーリーに関しては、元になった歴史を知っているか知らないかで、この映画が好きか嫌いか分かれそうです。。

私はスコットランドの歴史をよく知らなかったので、映画を1回見た後、スコットランド独立の歴史と人物像を調べて、もう一度見てみました。そうしたら、この映画の良さがよくわかりました(*^^)

史実を基にして映画作るのって、難しいですよね…実際にあった通りに作る訳にはいかないけれど、事実を端折ると観客にわかりづらい。。

私が調べてわかったことを、まずは簡単にご紹介します。

物語が始まる前のスコットランドの状況

この映画の物語が始まる前のスコットランドの状況は映画の冒頭でちょっとしか説明されないので、補足します。

1290年頃のスコットランドは、王位を継承する資格のある者が13人も名乗り出て、誰が王位につくべきか収拾がつかなくなっていたそうです。

その混乱を利用してスコットランドを手中に収めようと目論んだ、イングランド王であるエドワード1世はスコットランドの王位継承騒動に介入しました。揉めに揉めたあげく、1292年にジョン・ベイリャルが国王となりましたが、スコットランドの事実上の王はエドワード1世で、新国王はただの飾り物に過ぎませんでした。

その後、ベイリャル国王は、エドワード1世に逆らえずにいました。しかし、1296年に反旗を翻し、エドワード1世と戦いますが、敗北してしまい、「スクーンの石」が奪われてしまいます。そしてスコットランドはイングランドの統治下におかれました。

そのエドワード1世に抵抗したのが、この映画にチラッと(腕だけ)出てくるウィリアム・ウォレスです。ウォレスは一度は勝利します(1297年、スターリング・ブリッジの戦い)が、身内の裏切りに遭いエドワード1世に負けてしまいました(1298年、フォルカークの戦い)。

エドワード1世は、フォルカークで勝利したことで勢いづき、1303年にスコットランドを完全に制圧します。

その後、ウォレスは逃亡しますが、またもや身内の裏切りに遭い、イングランドに連行されます。そして裁判で極刑を言い渡され、ウォレスは死後に四肢を裂かれてしまいます。この映画に腕が晒されたシーンがありますね。

ウィリアム・ウォレスは、イングランドの圧政からスコットランドを解放しようと戦った人物で、スコットランド人にとっては英雄でした。イングランドがウォレスを残虐刑に処したことで、イングランド王に降伏し、忠誠を誓ったロバートたちを刺激してしまった訳です。

スコットランドの地図

知ってるようで意外と知らないよその国…映画の内容をよく理解するために、まずはスコットランドの位置を確認しましょう!

地図:Google Map

赤色の部分が現在のスコットランドです。14世紀はちょっと違ってたのかもしれませんが。スコットランドは北の方にあるので寒いんだろうと思っていたら、意外にも気候は良いそうです。私たちが想像するほど寒くないとのこと。びっくり!

映画に出てくる主要な土地に赤丸をつけました。

地図:Google Map

スクーンはパースにあり、ラウドン・ヒルはグラスゴーの下の方にあります。

ロバートたちが避難した、アンガスの地元のアイラ島って、かなり離れたところにあるんですね~

見どころ:エリザベスの存在

スコットランド人の少年を徴兵しようとするイングランド兵の前にエリザベスが飛び出し、毅然とした態度で兵士を一喝する様子を見たロバートは、エリザベスに心を奪われます。その後、ロバートはエリザベスの部屋を訪ね、「君は勇敢だった」と誉めますが、エリザベスは「他に何か?」とつれないのです(笑)でも、扉を閉めたあとに、エリザベスは嬉しそうに微笑みます。

ロバートは国をエドワード1世に奪われ、人生を諦めかけていましたが、エリザベスの勇敢な態度を見て心を動かされたようです。

ふたりはイングランド王の思い付きで結婚させられた面識のない者同士。最初は仕方ないという感じでしたが、だんだんと打ち解けてきて、お互いの誠実さに惹かれてゆきます。フローレンス・ピューが演じるエリザベスはとても存在感がありますね。ただ美しいだけのお姫様ではなく、意志が強く、賢くて、毅然とした振舞いが心地よいです。

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見どころ:ダグラス!ダグラス!ダグラス!

© Netflix

主演のクリス・パインの演技も良かったですが、一番良かったのは、ダグラスを演じた、アーロン・テイラー=ジョンソンじゃないでしょうか!

ぼさぼさの髪と髭が粗野な感じですが、ロバートへの忠誠の誓いは心からのもので、どの戦場でもロバートをしっかりサポートします。共に行動するうちに良い友人にもなります。

顔中血だらけになってイングランド軍を蹴散らすダグラスの姿は大迫力でした!

アーロン・テイラー=ジョンソンはいい俳優になりましたね(^-^)

見どころ:クライマックスのイングランド軍との戦い!

ネタバレあり

この映画の一番の見どころは、クライマックスのイングランド軍との決戦ですね、やっぱり。

イングランドの大軍に比べ、少数の兵しか持たないロバートは、エドワード2世に勝つためにスコットランドの地を利用することを思いつきます。ぬかるんだ土地に深い壕を掘り、先をとがらせた杭を打ち込んで罠を仕掛けたのです。

戦場とその周りの地形をしっかり把握しなければ戦争には勝てませんよね…定石ですよ。エドワード2世は父王が亡くなって、実権を握り、すっかりうぬぼれてしまったのか、単純に正面から突入します。しかし、ぬかるんだ土地では馬と立派な装備が仇となってしまいます。

ドロドロの土地で泥まみれになって戦うスコットランド人たち。スコットランドの地は、スコットランド人の味方となりイングランド兵の足をすくい、目を泥で潰します。土地を味方につけた結果、少数の兵しか持たなかったロバートが勝利を収めるのでした。

カッコイイ戦い方ではないですよね。みんなドロドロで、誰が誰だかわかんない状態に…でも、スコットランド人の根性を見せてくれました!迫力のある戦闘シーンでした(^-^)

最後に字幕で、エドワード2世(プリンス・オブ・ウェールズ)は、一旦国王となったが配下の諸侯に殺害されたと出ます…寂しいですね…

エリザベスは8年も捕らえられていた!

この映画の背景を調べていたら、エリザベスがなんと!8年間もイングランドに拘束されていたことがわかりました!1306年から1314年までです。1ヵ所ではなく、何か所も転々としています。映画で描かれているように、籠に入れられたり…1314年に人質交換で解放されて、映画のラストのロバートとの再会につながる訳ですが…映画ではあっさり描かれているので、まさかそんな苦労があったとは(-_-;)

クライマックスの戦いからラストシーンで混乱…

実は、この記事を書いた時は、クライマックスの戦いを「バノックバーンの戦い」と記載していたんですが、正確には「ラウドン・ヒルの戦い」でした。すみません、ダグラスのセリフを見落としていました…(-_-;)

ただ、それではつじつまが合わないところがあるんですよね。

映画では、「ラウドン・ヒルの戦い」のにエドワード1世が亡くなってますが、史実ではラウドン・ヒルの戦いは1304年の5月です。史実ではエドワード1世が亡くなったのは、1304年の7月なんです。

「ラウドン・ヒル」も「バノックバーン」もエドワード2世が軍隊を率いてスコットランドへ出陣しています。場所が沼地であることも、戦い方も似てるんですよね。

しかし、「バノックバーン」は1314年なので、映画の流れからすれば時間が経ち過ぎてます。(バノックバーンは、スコットランドがイングランドから独立することになった最後の戦い)

しかし!ラストシーンは、クライマックスの戦いの後に(時間をおかずに)エリザベスが解放されたかのように描かれているんですよね。(ここで私は間違ったんですね)

上にも書いたように、エリザベスは8年間ほどイングランド軍に捕まっていました。

ダグラスが「ラウドン・ヒルだ」と言うんですから、それで間違いないんですが…なんだかスッキリしませんね(^^;)

監督は『ブレイブ・ハート』でのロバートの描かれ方に不満

© Netflix

スコットランド人の監督が撮った、スコットランドを舞台にしたスコットランドの映画だから、地元紙の記事を読んでみようと思い、The Scotsmanの『アウトロー・キング』の記事を読んでみました。

その記事では冒頭から、『ブレイブ・ハート』の話題に切り込んでいるんですが、マッケンジー監督は『ブレイブ・ハート』でのロバート・ブルースの描き方に不満があると語っています。

スコットランド人にとって、ロバート・ブルースは偉大なヒーロー。メル・ギブソンの映画の中では、彼が正当に評価されてないと思っています。

『ブレイブ・ハート』は世界的にヒットしましたが、当時もロバート・ブルースの人物像に不満があるとスコットランド人から声が上がっていたようです。マッケンジー監督のロバート・ブルースは、思慮深く、勇敢で、人情があり、国民のために戦う王ですね。きっとこれが地元のスコットランド人が尊敬するロバート・ブルースなんでしょう。

同じ記事の中に、劇場の大きなスクリーンで公開される方がいいとは思うけれど、Netflixであれば世界191地域で、37言語で配信されるのだから、それは素晴らしいと思う、というようなコメントがありました。

確かに『アウトロー・キング』は家のテレビやスマホの画面ではもったいないくらいの迫力がありますが、Netflixのおかげで見ることができた人がたくさんいます。私もその一人です(^-^)

ソース:Interview: Outlaw King director David Mackenzie on how Braveheart did Robert the Bruce “a disservice”

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スコットランド出身の俳優といえば?

『アウトロー・キング』のおかげで、少しスコットランドに詳しくなりました(^-^)

ついでにスコットランド出身の俳優も調べました。

一番有名なのはショーン・コネリーですよね!

・ショーン・コネリー(エディンバラ出身)

・ロバート・カーライル(グラスゴー出身)

・ジェームズ・マカヴォイ(グラスゴー出身)

・ジェラルド・バトラー(グラスゴー出身)

・ユアン・マクレガー(クリフ出身)

・リチャード・マッデン(レンフルーシャー出身)

・カレン・ギラン(インヴァネス出身)

他にもいると思います。

名字に”Mc”がついてる人はスコットランド系と聞いてます。

ユアン・マクレガー(McGregor)みたいに。

スコットランド人は、スコットランドに大きな誇りを持っているので、「イギリス人」と呼ばれることを嫌います…スコットランド人に「イギリス人ね」と言ったら「スコットランド人」と訂正されたことがありました。相手が「スコティッシュです」と紹介してきたら、”その人はスコットランド人でイギリス人ではない”としっかり心に留めておきましょう(^^;)

スコットランドを舞台にした映画は?

スコットランドを舞台にした映画はたくさんありますが…いくつかご紹介します。

・ブレイブハート

・ロブロイ/ロマンに生きた男

リーアム・ニーソンとジェシカ・ラング主演。

レジェンド・オブ・ヒーロー ロブ・ロイ [Blu-ray]
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント

・T2(トレインスポッティング)

・マクベス

シェイクスピアの「マクベス」マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール主演の映画です。

マクベス [Blu-ray]
よしもとミュージックエンタテインメント

・ハイランダー 悪魔の戦士

ちょうど『ボヘミアン・ラプソディ』が公開されてますが、『ハイランダー~』はクイーンがサントラを担当したことでも有名です。見て損はない!!

・最悪の選択

Netflixオリジナル作品の『最悪の選択』もスコットランドですよー(^-^)

ネットフリックス必見のスリラー映画!山へ狩りに行き、誤って人を撃ってしまったヴォーン。友人のマーカスと共に証拠を隠し、逃げようとするが…。罪から逃れようとした二人の状況は最悪の展開に。「ダンケルク」のジャック・ロウデン主演です。あらすじ、登場人物/キャスト紹介とネタバレあり感想。

マーゴット・ロビー主演!MARY QUEEN OF SCOTS

スコットランドが舞台の最新作!!

マーゴット・ロビーシアーシャ・ローナンが主演する新作映画、『Mary Queen of Scots』は2018年12月にアメリカ公開です(イギリス公開は2019年1月)!

マーゴット・ロビーがスコットランド女王、メアリー・スチュアート役を務めます。

© Focus Features

とてもマーゴット・ロビーとは思えませんね…体当たりの演技が見れそうです。

邦題も日本公開日も未定…まだまだ先かな。マーゴット・ロビーが好きなので楽しみです(*^^*)

まだ英語のみですが、予告動画をご紹介しますね。

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