アメリカから友人一家が遊びに来ることになった…できるだけ節約したい友人たちのステイ先を探した時に感じた日本とアメリカの違い、そして改めて気づいた日本で外国人が移動することの難しさ。日本にいて、アメリカにいて実感する日米の違いについて。
カモコです(^▽^)o
先週、アメリカから友人一家が遊びに来ました。
私が昨年ブログに書いた、マイクロソフト本社のすぐ近くに住むアメリカ人夫婦と娘たちです。

友人夫婦は15年程前に私が住む〇〇〇市に3年間滞在したことがあり、その時に知り合ったのです。
約15年ぶりに娘たちを連れてやってきた訳です。
友人たちの来日に関して、”外国人が日本で観光すること”について色んな気づきがあったので、それを書いてみようと思います(^-^)
INDEX
友人がアメリカから日本へ来ることになった!!宿泊先は?!
3~4ヵ月前に、「一家でそちらへ遊びに行くよ♪」という連絡を受けました。
「手伝えることがあったら言ってね!」と返信したのですが、特に依頼はなかったのでした。
来日2ヵ月ほど前になって、
「(私の住む)〇〇〇市内で泊れるところが見つからない。助けて欲しい」とメールが来ました。
「探すけど予算はいくら?」
「できるだけ安いところがいい。AirBnBみたいな」
AirBnB(民泊)かあ…こっちはあんまりないんだよね~
とりあえず市内に2件あるゲストハウスの情報を送りました。
(私の家でいいんですが…友人の家族に犬アレルギーがいて泊まれないんですよ(^^;)うまくいかないもんです)
来日まで約1ヵ月となった頃、
「宿泊先が見つかってない!ホームステイさせてくれるところを探してくれる?!」
という連絡が。
教えたゲストハウス2軒はすでに予約が入っていたとのこと。
「一家4人での予算は1泊(全員で)8千円です」
Σ(・ω・ノ)ノ!!
格安の民宿でも4人で8千円なんてムリムリ~(;゚Д゚)
それから急いで知り合いや友人に連絡を取りました。
ジュード・ロウとかキャメロン・ディアスの『ホリデイ』って知ってる?
2007年に日本で公開された『ホリデイ』。
キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットにジャック・ブラック主演のロマンス・コメディです。
失恋したアメリカ人とイギリス人の女性が冬休みに家を交換して住んだら、理想的な生活が体験できたうえに理想の人にも出会えた、というストーリーです。
この映画見て、
「留守中に他人に家を貸すなんて…」と思った人がいると思います。
実際、アメリカ人はそういうことします。
私はアメリカの友人宅2ヵ所で、友人の留守中に数日間一人で過ごしました。
彼女たちにとって、私は”良い友人”かもしれませんが、長い間日本とアメリカと離れていて、いつも顔を合わせてる訳ではないし、私が経済的にどんな状態なのかも知りません。
それでも家にひとり残して行っちゃうんですよね~
たぶん、私が”友人の友人”だったとしても、彼女たちはそうしたでしょうね。
もちろんアメリカ人だって誰でもいい訳じゃないんです。
しかし、家族以外の人を自宅にひとり滞在させることに対して、日本人ほど抵抗がないんですよ。
(※アメリカ人なら全員がそうだという訳ではなく、地域、社会的地位、宗教や習慣により違いはあると思います)
ステイに対する考え方がまるで違う
案の定、友人は「私がそちらに滞在する期間、家を留守にするから貸してもいいよって言う人いないかしら?」「その人がアメリカに来る時は、私の家にいていいから。」と。
家を空けるからその間誰か泊っていいよという日本人なんて。そんな人滅多にいませんよ…(-_-)
地元の友人たちに「家の交換」を持ちかけても無駄だと思い、ホームステイ先を探しました。
しかし、日本の家は狭い!
4人のゲストを泊める余裕のある家は少ない!
アメリカは1軒屋であれば、ゲスト用の部屋が少なくとも1部屋はあります。
日本の家で”ゲストルーム”があるなら、その人かなりのお金持ちですよね~
友人たちに「ちゃんとした部屋でなくても、雑魚寝状態でもいいですから…」と頼んでも、
日本人は客に対して粗末な扱いをすることに抵抗を感じるので、本人たちの希望と受け入れ側の希望が合わない…
格安に泊まりたいと希望するアメリカ人と、彼らを「海外からの特別ゲスト」のように扱おうとする日本人。
布団がないから、部屋が狭いから、英語ができないから、などなど話が進まず。
この地形的、文化的、習慣的な違いの間に挟まれて、どちらも理解できる私はちょっと苦労しましたよ(;・∀・)
結果的に、私の友人が2泊引き受けてくれて、あとの1泊はホテルとなりました。

地図があっても役にたたない
カーナビ、半分しか役に立たない
友人は福岡からレンタカーを借りてやってきました。
15年前とはいえ、一度は日本で運転していたので、まあ大丈夫だろうと思ったのでした。
「久しぶりの左側通行には慣れた?」と聞いたら、
ご主人は「マダ、チョット…」という感じ。
車に乗り込む時は、まず左側の助手席に必ず行くし(笑)
レンタカーに乗せてもらった私に、友人が、
「カーナビは英語だけど、全部じゃない」と言うじゃありませんか。
見てみると、画面の半分(高速の入り口付近で拡大されるタイプの地図)は日本語オンリー。
レンタカー会社によって備え付けのカーナビは違うのかも知れないけれど、
日本語で表示されたって、役にも立たんじゃないか!!
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グーグルマップも完全英語じゃない
私は外国行って道に迷ったことがほとんどありません。
それもこれもGoogle様のおかげですヾ(≧▽≦)ノ
Googleマップさえあれば、どこへでも行けますよ。
しかし。
外国人が日本で使うとなると勝手が違うのです。
Googleマップは英語に切り替えることが可能ですが、表示される日本の地名や建物名の全てが英語表記にはなりません。
(これはずっと前から知ってたこと)
そもそも日本には、一部の大都市や新しく開発された場所を除いて、道や通りに名前がありません。
初めて自分の家に来る人に道を教える時に、
「…ローソンがあって、そのちょっと先の細い道を左に入って、少し進んだらポストがあって、ポストから右に曲がったら、〇〇商店があって、そこから坂になってて…」と、
こんな風に説明する地方在住の人がたくさんいるはず(~_~;)
欧米だと全てのストリートに名前があるうえに、建物には番地がばっちり表示されています。
アメリカ一人旅でも住所さえ手に入れば、紙の地図だけでもたどり着くことは可能です。
住所をどうタイプすれば正解なのか?
「グーグルに住所を打ち込んだら表示されますよ?」と思いました(^-^)?
確かに、Googleマップに住所を打ち込めば、日本の場合でもだいたい表示されます。
しかし、それは”日本語で打ち込んだから”表示されるのです。
例えば、鳴門の「大塚国際美術館」に行くことにします。
(ここ、私が日本で一番行きたいところ!)
住所は
〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65−1
…私にも正確な住所の読み方がわかりません(-_-)
調べたら、
「とくしまけんなるとしなるとちょうとさどまりうらふくいけ」でした。
英語でタイプする場合は、単語の間(地図の場合は地名のくぎり)に半角スペースを入れなければなりません。しかし、日本人の私にも
「土佐泊浦福池」を区切る場合は、
「土佐泊浦、福池」なのか、
「土佐、泊、浦福池」なのか、
はたまた「土佐、泊浦、福池」なのかがわかりません。
以下の3つのパターンと、
①65-1 Urafukuike, Tosadomari, Naruto-cho
②651- Urafukuike, Tomari, Tosa, Naruto-cho
③65-1 Fukuike, Tomariura, Tosa, Naruto-cho
大塚国際美術館の英語のサイトに表示されていた以下の住所
④Naruto Park, Naruto-cho, Naruto-shi
①~④をタイプしてみました。
結果は、
①美術館のある大毛島ではあるけれど、かなり離れた広範囲な場所を表示
②沖縄県の泊という場所を表示
③美術館の周辺を広範囲で表示
④美術館から徒歩18分のところにある鳴門公園を表示
でした。
つまり、どれひとつ「大塚国際美術館」をピンポイントしないのです。
外国人が日本国内で移動する時、彼らだけで目的地までたどり着くことは不可能に近いのです。
もし道に迷っている人をみかけたら、英語ができないとか気にすることなく、できるだけ助けてあげてください(^-^)
英語がわかる人を探してあげるだけでも助かると思いますよ。
文化と習慣と言語の違いを乗り越えてこそ
外国に滞在する際には、その国の文化、習慣、言語に抵抗してもどうにもなりません。
楽しむためには「受け入れる」しかないのです。
文化的、習慣的な違いを歓迎しろということではなく、受け入れるのです。
「なんでそうする?なんでそういう?」と考えたところで、
どうにもならないのです。
海外旅行を楽しみたいと思ったら、マイナスの状況でも楽しみましょう。
危険な事さえしなければ、大抵のことはなんとかなります。
逆に日本にいる外国人と仲良くなりたいと思ったら、ある程度は相手の国の文化や習慣に合わせてあげましょう。
「日本はこうだ!」という姿勢では仲良くはなれません。
ただし、妥協はいけません。
「日本はこうなんですよ」と説明して納得してもらうことも大事です。
お互いの「ちょうどいいところ」を探りながら、共にいる時間を楽しむのです(*^▽^*)

