不気味なイラクのスナイパーと壁一枚を隔てて対峙するアメリカ兵。
アーロン・テイラー=ジョンソンが”声”のみの敵とひとり闘う!
カモコです(^▽^)o
『ザ・ウォール』は、強い日差しが照りつける砂漠で、凄腕スナイパーに立ち向かうアメリカ兵の孤独な死闘を描いています。
『ザ・ウォール』基本情報
ストーリー
2007年、イラク。アメリカ兵のアイザック(アーロン・テイラー=ジョンソン)とマシューズ(ジョン・シナ)は、想定外の場所から突然の銃撃に遭う。マシューズはその場に崩れ落ち、アイザックは瓦礫の壁の背後に命からがら逃げ込む。脚を撃たれ身動きが取れなくなったアイザックは助けを呼ぼうと無線を手にするが、そこから聞こえてきたのは”死神”としてアメリカから恐れられていたスナイパー<ジューバ>の声だった。止まらない脚からの出血、容赦ない日差し、迫り来る喉の渇き・・・。
基本情報
●原題:The Wall
●監督:ダグ・リーマン
●ジャンル:アクション、戦争
●上映時間:81分
●製作国:アメリカ
●アメリカ公開日:2017年5月12日
●日本公開日:2017年9月1日
※以下ラストには触れませんが、少しネタバレ含みます※
登場人物
◆アレン・アイザック軍曹(アーロン・テイラー=ジョンソン)
米陸軍軍曹(三等軍曹・Sergeant)のアイザックは、マシューズのバックアップとして最初丘に留まるが、現場を確認するために丘を降りたマシューズが狙撃されたため、助けようと駆け寄る。
しかし狙撃手は敏腕で、アイザックがマシューズに近寄れないよう、正確に狙い撃つ。
アイザックは、砂漠に立つ壁に身を隠すが、瓦礫を積み上げただけの壁は、脆く不安定なものだった。
味方に無線でマシューズが負傷していることを伝え、救助を依頼しようとするが、無線に応じた声に不信感を抱く。
◆シェイン・マシューズ(ジョン・シナ)
米陸軍二等軍曹(Staff Sergeant)のマシューズ。
石油パイプラインの建設現場を確認するため、丘を降りる。現場の作業員と米兵は全員頭を撃ち抜かれていた。
無線機を回収していたところ、狙撃され、腹に致命傷を負う。
◆ジューバ(ライト・ナクリ)
奪ったアメリカ軍の無線を使い、英語でアイザックに話しかける、姿なきスナイパー。
策士、ジューバ
ジューバのライフルの照準から見たアイザックやマシューズの姿が、時々画面に映し出され、正確に狙いを定めていることがわかります。
米兵の口調を真似てアイザックに話しかけるジューバはとても不気味です。
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USアーミー特殊部隊のスナイパーが助言
第75レンジャー連隊第3大隊の狙撃手だった、ニコラス・アーヴィングがアドバイザーとして参加しています。
ニコラスは自らの戦争体験を出版。「The Reaper」は全米ベストセラーとなりました。
ニコラス・アーヴィングについての記述が日本のネット上にあまりなく…
こちら↓の記事が数少ない参考です
ニコラスの助言により、『ザ・ウォール』はリアリティあふれる映画となりました。
実際に狙撃訓練を受けたアーロン
COLLIDERによると、アーロン・テイラー=ジョンソンは、アーカンソー州にあるトップクラスのスナイパー養成スクールに4日間通ったそうです。
”The Reaper”のニック・アーヴィングの助言を受けたこと、アーヴィングが毎日現場にいたことを語っています。
(ソース:COLLIDER)
アーロンは、スナイパーたちの特徴、悪癖、ユーモアや冷やかし方を覚えて、それをキャラクターに生かしたとも語っています。
(ソース:COLLIDER)
約80分の本編のほとんどが、アーロンの一人芝居。表情や動きで、緊迫した状況を、そして、闘いに疲れ切った兵士の心理状態を表現しました。
7.62×51mm NATO弾
(写真はウィキペディアより引用)
アイザックが撃たれた自分の脚から摘出した、アサルトライフル用の、7.62x51mm NATO弾です。
『ザ・ウォール』への(英語での)レビュー投稿の中に、「7.62x51mm NATO弾をイラク兵が使う訳がない!その弾丸が使える銃は奴らには高価すぎる!」というコメントがありました。(それがホントかどうか、私には判断つきませんが)
軍人、元軍人、銃器マニアや戦争のオーソリティから見れば、いろいろと事実と合わないところがあるんでしょうね。
思ったよりも面白い映画でした。女性には向かないと思いますが、男性は気に入るのでは?
ラストは不気味さを残して、いい感じでした(^-^)
アーロンもがんばったけど、ジョン・シナがカッコよかった!!(カッコいい活躍は全くなかったけれど…)